今回は、食道がんの検査から治療まで、どのような流れで行われるのかご説明しましょう。まず、何らかの自覚症状を感じたら病院で検診を受けます。風邪でもないのにのどに痛身を感じたり、違和感を感じたり、物を飲み込む時につかえる感じが続くなど、その症状は様々です。食道がんの検査は、最初に「X線検査」と「内視鏡検査」が行われるのが一般的。
また、自覚症状がある部位だけでなく、体内にがん細胞が存在しているか否かを調べる「PET検査」、「腫瘍マーカー」での検査も同時に行うことがあります。より正確性を高めるために、多方面から検査を行うことが多いものです。検査の結果、もし食道がんであることが判明したら、進行度についてもより詳しく調べる必要があります。
現状を知ることは、適切な治療を行うためには必要なこと。治療方法選択や、治療計画をたてるためには、患部そして全身の状態を把握することは必要不可欠なことなのです。食道がんの病期(ステージ)、リンパ節への転移の有無、他の臓器への影響など、詳細な検査を行って現状を把握するのです。
その検査結果を元に、どのような方針で、どのような治療を、どれくらいの期間をかけて行っていくのかを決めるのです。
現在、食道がんには数種類の治療法があります。「外科手術」や「抗がん剤」の投与などの治療法がその例です。食道がんの病期(ステージ)や体質などの理由から、外科手術だけの治療という場合もあります。また、いくつもの治療法を組み合わせて行われることもあります。例えば、手術可能な患部は除去し、取り去ることができない部分のがん細胞は「放射線治療」で縮小させるような複合的な治療が進められることもあるのです。
治療が一段落したら、体力と機能回復に努めることが大切です。食道がんの外科手術は体への負担も大きいもの。失った体力を回復させるのにも時間がかかることでしょう。治療が終わっても、定期的に診察を受けることは必要です。再発や転移という危険性もはらんでいるからなのです。再発や転移、これが、がんの恐ろしいさだと言えるのです。ですから、治療が終わっても、再発・転移予防のために忘れずに検査を受けましょう。
なお、検査方法や治療計画は、患者ひとりひとり異なるのが当然。詳しい治療計画は、担当医・執刀医などと一緒によく話し合いながら進められることでとなるのです。