食道がんの予後を測るため、指標となるのが「生存率」。また、治癒したかどうかの指標となるのも「生存率」。生存率とは、がんの治療後5年以内に何割の方が存命しているのかを示す数値です。一般的には5年間再発が見られなければ、完治したと診断されるのです。
食道がんの場合、他のがんに比べれば、再発する割合はそれほど高くないと考えられます。しかし生存率は、病期、進行度によって、かなり異なってくるのです。自覚症状が見られなくて、健康診断や検診で発見される程の初期のがんなら、生存率は約98%。
進行度が0期、手術などでがん細胞の処置が完全に行えたケースだと、生存率はほぼ100%とも言われています。初期食道がんなら、ほぼ完治できると言えるのです。反対に、食道がんが進行し、ステージが上がるほど、生存率の数値は下がります。がんが進行している状態で、外科手術が可能な場合では、生存率60%となります。
手術可能ならば、5年生存率の平均は54%前後というデータがあります。このデータから、生存率を上げるには、早期発見により、手術による早期治療が重要だということが分かります。ですが、転移が見られ、抗がん剤の使用が求められるステージともなると、食道がんの生存率は30%まで下がってしまいます。一旦、がんが転移を始めると、食道以外にも肺や心臓、胃など、がん細胞は広がり、生存率も一気にダウンしてしまうのです。
進行度4期のように食道がんが悪化した状態では、生存率も約20%程となります。ここで、注意しなければならないのは、生存率の数値は、あくまで大まかな目安ということ。生存率が低いからと言って、完治する可能性が0というわけではありません。また、生存率が高くても再発や転移が見られる可能性だってあるのです。誤差だって、5から10%前後はあると考えられています。あくまでも、指標として、参考にする程度にご覧になることをオススメします。